ラクマを利用する際には利用規約に同意する必要がありますが・・・
中にはラクマが定めたルールとは別に独自で決めたルールを押し付けてくるユーザーさんが一定数存在します。
たとえば、以下のようなものです。
- ノークレームノーリターン(NCNR)
- ノークレームノーリターンノーキャンセル(3N)
- 返品不可
- 即購入禁止
- 購入前コメント必須
利用規約とは関係なくユーザーさんが独自で決めたルールについては、マイルールとか、独自ルール、ローカルルールなどの呼び方をされていて、ラクマ以外のフリマアプリでもトラブルの原因となるため禁止されていたりすることも多いです。
ラクマの場合も、例外ではありません。
マイルールはトラブルの原因となるケースも多く、ラクマ事務局側でも対応できないので気をつけましょう。
ラクマでよくあるうざいローカルルール(独自ルール)は?
ラクマも例外ではありませんが、いわゆるフリマアプリでよくあるローカルルールをいくつか挙げてみましょう。
もしかしたら、プロフィールページや商品説明文などで見たことがあるかも知れませんね?
ラクマでよくあるローカルルール
- 即購入禁止(購入前のコメント必須)
- ノークレーム・ノーリターン・ノークレーム(3N)
- わるい・ふつう評価が一定数ある人は購入禁止
- いいね禁止
- 返品不可
一応、値下げ不可・プロフ必読といったものは独自ルールには入れませんでしたが、あまりにもそういったローカルルールを全面に出しすぎると、他のユーザーさんからも厄介な人として認定され、嫌われてしまうこともあるので気をつけてください。
スポンサーリンク
即購入禁止・購入前のコメント必須は購入申請とは関係ない?
ラクマでは、商品出品時に購入申請の設定が可能だったりします。
ラクマの出品者さんは、購入申請ありで商品を出品することで、著しく評価の低い人だったり、コメントで暴言を吐くような質の低いユーザーさんから自分の商品を購入されずに済むというわけです。
なので、自分が出品した商品を即購入されたくない場合は、購入申請ありで出品しておけばとくに問題ないのではないかと思ってしまいますが・・・
即購入禁止および購入前のコメント必須という条件を強要してくる出品者さんの目的はまた別にあります。
全部が全部そうとは言い切れませんが、即購入禁止・購入前のコメント必須を条件にしている出品者さんの多くは、ラクマ以外のフリマアプリにも同じ商品を出品している可能性が考えられます。
商品はひとつしかないのに、ラクマとメルカリに同時出品している人はわりといたりするものです。(規約違反です)
たとえば、ひとつしかない商品をラクマとメルカリに同時出品していたとして、両方が同じタイミングで売れてしまったら在庫はひとつしかないので困りますよね?
そうならないために、あらかじめ即購入禁止・購入前のコメント必須という独自ルールを設定しておいて、「購入希望」のコメントがついたら、他のフリマアプリの出品を取り下げるというわけです。
中には商品説明文に「◯◯(別のアプリ)にも出品しています」と記載している出品者さんもいたりしますが、これだとあからさまにラクマの禁止行為がバレてしまうため、即購入禁止だとか、購入前のコメント必須という独自ルールを設定してぼやかすといったやり方をします。
即購入禁止・購入前のコメント必須という独自ルールには、そんな裏事情があったりするわけです。
スポンサーリンク
ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル(3N)はどこまで有効?
ラクマのプロフィールページや商品説明文に「ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル」といった文言を書いている人がたまにいますが、はたしてどこまで有効なのでしょうか?
おそらくノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル(3N)を主張する出品者さんの多くが言いたいことは、以下のようなものだと思います。
「一度購入したらどんな理由があろうと返品・返金には応じません!!」
しかし、ラクマの利用規約では、商品が届かなかったり、説明と違った商品が届いたり、ニセモノだったり、破損していたり、何か問題があった場合は原則として返品・返金が可能です。
返金・返金の必要があるトラブルについては以下の記事でも触れているので、合わせてお読みいただけたらと思います。
返金・返品に関する記事
-
ラクマで購入した商品が届かない時の対処法
2018/5/12 キャンセル
ラクマで購入した商品がいつまで経っても届かない…なんてことがたまにあります。 購入者としては、すでに商品代金を支払っているので何だか騙された気分に陥ったり、郵便事故や誤配送が心配で不安になりますよね? ...
-
ラクマで購入した商品が壊れていた時はキャンセルできる?
2018/5/13 キャンセル
ラクマのルールでは、原則として一度購入した商品の返品は認められていないことになっていますが、受け取った商品が破損していた場合はキャンセルが可能です。 やはりコワレモノの商品などは、商品発送時には何の問 ...
-
ラクマで商品を購入したら偽物だった時の対処法
2018/5/12 キャンセル
これはラクマに限った話ではありませんが、以前からフリマアプリやオークションサイトに出品される偽造品、もしくはコピー品といったいわゆる偽物については度々、世間でも話題になることがあります。 実際に本物だ ...
結局のところ、いくら出品者さん側が公式に認められていない独自ルールでノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルを謳ったところで、商品に何か問題があったときには返品・返金に応じなければいけないので、それほど効果は期待できないということです。
たしかにイタズラで購入されたり、冷やかしみたいな質の低いユーザーさんを避けることには多少、つながるかも知れませんけどね…。
ちなみにノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルを略して3Nと書くのに対して、ノークレームノーリターンはNCNRと表記されるケースが多いです。
スポンサーリンク
評価が悪い人は購入禁止といっても購入できてしまうラクマの仕組み
ラクマのシステム上、「すぐに購入可」の状態で出品されている商品は、基本的に誰でも購入できてしまいます。
-
参考ラクマの「すぐに購入可」と「購入申請」の違い
ラクマに出品されている商品には、すぐに購入できるものと購入申請が必要なものがあります。 ラクマの場合、メルカリなど他のフリマアプリとは商品の購入方法が少し違います。 ラクマは、メルカリのように購入ボタ ...
続きを見る
たとえ商品説明文やプロフィールページに「わるい評価が一定数ある方は購入禁止とさせていただきます!」と書いていたとしても、「すぐに購入可」の商品は、実際にわるい評価だらけの人でも購入ボタンをタップすればかんたんに購入手続きが可能です。
なので、評価の悪いユーザーさんに自分の出品している商品を購入してほしくない場合は、マイルールではなくて最初から「購入申請あり」で出品したほうが効率的だったりしますよね?
いいね禁止は意味あるの?
たまにラクマでも「購入意思のない「いいね」は禁止!」といった文言をプロフィールページや商品説明文に入れているユーザーさんがいますが・・・
それでも「いいね」はつくものです。
ヤフオクなんかではウォッチリストという機能があるので、購入意思はなくとも気になっている商品はリスト化できますが、ラクマの場合は「いいね」しかありません。
現に「いいね」の使い方が、ヤフオクでいうところのウォッチリストの役割も兼ねていたりするわけです。
-
参考ラクマで有効な「いいね」の使い方
ラクマにはたくさんの商品が出品されています。 毎日、毎時間、毎分…と新しい商品が出品されるため、以前チェックした商品を再び探そうとしても新たに出品された莫大な商品の中に埋もれてしまって大変です。 わざ ...
続きを見る
ラクマ出品者さんとしては、自分の出品した商品に「いいね」がつけばつくほど売れるのではないかと期待してしまう気持ちも理解できますが、残念ながらフリマアプリのユーザーさんというのは、今すぐに購入する気がなくても、ちょっと気になれば「いいね」を押します。
いいね禁止というマイルールを押し付けたところで、気軽にいいねができる状況は変わりません。
スポンサーリンク
返品不可は通用しないけれど使い方にもよる?
先ほどノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルについて書きましたが、商品に何か問題があった場合、ラクマのルール上、出品者さんは返品・返金に応じる必要がありますし、取引キャンセルも可能だったりします。
しかし、一応、返品不可が有効な場合もあったりするようです。
たとえばすでに故障していることを前提に出品しているジャンク品などは、商品名や商品説明文に「ジャンク品」「壊れています」「動作しません」といった文言が記載されています。
あらかじめ壊れていることを知ったうえでジャンク品を購入したユーザーさんが突然「壊れているので返品します!返金してください!」と言ってきても「えっ!?」と思いますよね?
実はごくまれにジャンク品の意味がわからなかったり、説明文をまったく読まずに購入して、返品・返金を求めてくる購入者さんもいたりするんですよね…。
なので、ジャンク品を出品する際にはそういったトラブルを少しでも軽減するために「こちらの商品は故障していて動作しないジャンク品ということをあらかじめご承知いただき、原則として返品不可となります。」といった文言を入れておくと勘違いによる購入者都合の返金を回避することにつながります。
しかし、返品不可が必ずにも通るわけではないのでご注意ください。
ジャンク品については、以下の記事で解説しています。
-
参考フリマアプリでジャンク品を売るとトラブルになりやすい?
ラクマに限らず、フリマアプリやオークションサイトなど個人売買の場では、ジャンク品と呼ばれる商品が多数出品されています。 ジャンク品とは故障していたり、動作確認ができておらず、現状で使えるかどうかわから ...
続きを見る
独自ルールによるトラブルはラクマ事務局側でサポートできない
ラクマ側は、ユーザーさんが独自に定めるローカルルールについてハッキリと禁止行為だと主張するわけでもなく、あくまでトラブルが発生しても運営側ではサポートできない場合があるといったスタンスを示しています。
禁止行為については違反すれば最悪の場合は退会処分という厳しいペナルティがありますが、マイルールによって生じたユーザー間のトラブルは、原則として当事者同士の話し合いで解決する…といった感じですかね。
なので、マイルール自体が禁止というよりは、公式に認められてはいないユーザーさんが勝手に決めたルールなので、ラクマとしてはサポート対象外という認識ですね。
なぜマイルールは嫌われるのか?
前述したとおり、マイルールについては、ラクマ側のスタンスとしてあくまで公式なルールではないため、サポートはできないという立場を取っています。
なので、たとえば購入意思のない「いいね」を禁止しているユーザーさんが、いきなり退会処分になることは考え難いですが、やはり自分の都合を他人に押しつける行為というのは、トラブルの原因となるので気をつけたいものですね。
誰もができれば気持ちの良い取引をしたいと考えていると思います。
公式にはない勝手なルールを一方的に押し付けてくるようなユーザーさんに対して、気持ちの良い取引を望むのは難しかったりしますよね?
ほとんどの人が、面倒な人とは関わりを持ちたくないと考えるのは当然だったりします。
マイルールが嫌われるというより、価値観の押しつけが本能的に嫌悪感を引き出してしまっているといった感じでしょうか?
何事も過剰な押しつけは良くないですね。