はじめてフリマアプリを利用する初心者さんの多くは、いくら不用品の売買とはいっても、会ったこともなければ見たこともないまったくの赤の他人様と個人間で商品や金銭のやりとりをすることに対して、少なからず不安を抱くものではないかと思います。
たとえば、こんな気持ちを抱いたりする人もいるかも知れませんね?↓
- 商品を送ったのにお金が支払われなかったらどうしよう・・・。
- お金を支払ったのにいつまで経っても商品が送られて来ないなんて詐欺みたいなこともあるんじゃないの?
- 個人間の取引って揉め事とかありそうで不安・・・。
ラクマに限らず、すでにフリマアプリを利用したことがある人に言わせれば、大昔のオークションサイトみたいに個人間での直接的な金銭のやり取りなんてフリマアプリでは必要ないし、購入して支払いを済ませれば商品は普通に届くので、そんな心配はいらないなんて声も聞こえてきそうですが・・・
やはり、まだフリマアプリに慣れ親しんでいない初心者さんにとっては不安はつきものですよね?
この記事をお読みいただくことで、まずはラクマの仕組みについて理解を深め、多くのフリマアプリ初心者さんが抱いている不安を少しでも払拭できたらなと思っています。
では、要所要所に図解を交えてラクマの仕組みについて解説していきますね。
ラクマでは出品者と購入者が直接金銭のやり取りをしない仕組みになっている

昔のヤフーオークションなどでは、購入者さんが商品代金を出品者さんの銀行口座に直接振り込んで、振込みが確認できたら出品者さんは発送するといった工程でしたが、この場合、やはりお金を振り込んだのに商品が届かないというトラブルが発生していろいろと問題になりました。
その後、ヤフーオークションも本人確認の徹底化やそういった問題に対して取り締まりを強化しています。
以上を踏まえて、ラクマをはじめとするほとんどのフリマアプリでは、基本的に個人間で振込先銀行口座を教えて直接金銭のやり取りを行うようなシステムは採用していません。
ラクマでは出品者さんが購入者さんに自分の銀行口座を教えて、直接商品の購入代金を入金してもらう行為はありえないということです。(直取引は規約違反です)
では、どのような仕組みで個人売買が成立するのかというと・・・
まず購入者さんは商品を購入する際、ネットショップで買い物をする感覚で普通に決済します。
ラクマでの支払い方法は、以下のようにいろいろと用意されています。
ラクマの決済方法
- コンビニ
- 郵便局/銀行ATM
- クレジットカード
- 楽天ペイ
- dケータイ払いプラス
- Paidy
- ポイント/売上金
出品者さんはラクマ事務局から届いた支払い完了の通知を確認後、購入者さんのお届け先住所に商品を発送するだけです。
次に出品者さんによって発送された商品を購入者さんが受け取ったら、中身を確認して受取評価をします。
そして、購入者さんが受取評価を完了したら、最後に出品者さんが購入者さんを評価をして取引は終了です。
取引終了時点ではじめて購入者さんの支払った商品代金が出品者さんのアカウントに反映されます。
これだったら、お金を支払ったのに商品が送られて来なかったり、商品を発送したのに購入代金が支払われないといった心配もないですよね?
このようにラクマでは出品者さんと購入者さんの金銭のやり取りは事務局が仲介するという仕組みになっています。
ラクマでの個人売買の仕組みが一目でわかるように図説するとこんな感じ↓

ラクマの仕組み
手順は以下のとおりです。
- 購入者さんが商品を購入後、支払いを完了
- 出品者さんが支払い完了の通知を確認したら商品を発送
- 購入者さんが商品を受け取ったら中身を確認して受取評価
- 出品者さんが購入者さんを評価して取引終了
- 出品者さんの残高に売上金が反映
もし、届いた商品に問題があったり、支払いは完了しているのにいつまで経っても商品が届かない場合は、受取評価をしなければ相手にお金が入ることはありません。
購入した商品に何か問題があった場合は、取引を仲介しているラクマ事務局にその件について問い合わせれば、取引キャンセルになって後日、支払った商品代金は購入者さんに返金されるといった対処もしてくれます。
また、先ほど支払い方法の説明でも触れたとおり、ラクマでの商品購入は売上金やポイントでも可能です。
メルカリをはじめとするその他のフリマアプリと同様に、ラクマも自分が販売した商品の売上金を使って、ほしいものを購入する際に支払いができたり、友達を招待して得たポイントを有効活用できる仕組みになっています。
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ラクマって販売手数料無料なのに運営会社は儲かるの?
※2018年6月4日10時以降、ラクマの販売手数料は3.5%に改定
さらに2019年10月1日の消費税増税に伴い、ラクマの販売手数料は3.5%(税別)=3.85%に変更
※以下の文章はラクマの販売手数料が無料だった頃に書かれたものです。
メルカリとは違って、ラクマの場合は販売手数料が無料なので、運営会社はどうやって利益を得ているのかが一見、わかり難いようです。(※メルカリの販売手数料は商品販売価格の10%)
TwitterやFacebookといったSNSのように他社から広告を出稿してもらって対価を得ているようにも見えませんし、ラクマの収益について不思議に思う人もわりと多いのではないでしょうか?
具体的にどのような仕組みでラクマが収益をあげているのか詳しく公表はされていませんが、運営会社はネット通販の大手企業として知られる天下の楽天なので、潤沢な資金をもっていることは容易に想像できます。
ラクマが販売手数料無料でも事業を継続していけるのは、たしかに楽天の他の事業で十分に収益があるからという理由もあるかも知れません。
また、ユーザーさんには楽天が提供している他のサービスをラクマと連携して利用してもらうことが目的という見方もできますね?
たとえばラクマでは、売上金の振込先銀行口座に楽天銀行を指定しておくと一部振込手数料が無料になったり、楽天会員IDとラクマのアカウントを連携することでさらに使いやすくなったり…といった感じで株式会社楽天が提供するほかのサービスをラクマユーザーさんに利用してもらための工夫がところどころに施されています。
この辺についてはどのような仕組みになっているのか正確にはわかりませんが、ビジネスなのでどこかに何かしらのキャッシュポイントや狙いはあるはずです。
…ということで、あまり複雑なことを考えても仕方ないので、純粋にフリマ=個人売買の場として利用するならラクマの仕組みについてはザックリと以下の3点を押さえておけば、とりあえずはOKではないでしょうか?
- ラクマでの金銭のやり取りの仕組み
- 販売手数料無料はラクマを運営する株式会社楽天の潤沢な資金の影響が大きいこと
- ラクマは楽天が提供する他のサービスと併用すると便利
ひとりのユーザーとしてラクマで商品を購入したり、不用品を出品する分には、運営会社の資金力やキャッシュポイントについて詳しく知る必要もないかなと…。
サービスの概要を理解できたら、実際にラクマのフリマアプリをお手持ちのスマホにインストールして使ってみてください!